電話機やPBXなどの電話回線との接続方法について説明します。LANdeVOICEはTEL側に端末給電を行うことができ、このTEL側に接続された端末とネットワーク経由で通話することができます。
(TEL側に接続可能なのは2線式のアナログ電話機/FAX またはPBXのアナログ回線I/Fです。)
LANdeVOICEは、PA01(標準仕様)以外に PB01があり PB01はPA01と異なりPSTN切り替えのかわりに転極機能を搭載しています。
PBXのアナログ専用線インターフェースであるOD回線仕様のモデルもあります。

PA01はTEL側とLINE側2つのモジュラジャック(RJ-11)コネクタがあります。 
[外観図]
PA01は、電話回線接続モードの選択が可能です。
内部接続図

丸PA01接続モードの種類


待機時のリレーの状態により2つの電話回線接続モードがあります。
電話回線接続
モード
動作モード 待機時リレーの
状態
正面パネル
LED状態
LINEコネクタ
常時回線引込み
モード
接続例
ネットワーク
電話専用
給電回路側に常時
引込み状態
LINE項目設定
「NET」点灯 使用しない
回線選択引込み
モード
接続例
必要に応じて
内部に引込む
LINE側スルー状態
LINE項目設定
「TEL」点灯 接続する


*内部のリレーは電源OFF時にはTELとLINEを直結します。

PA01ネットワーク情報(netcnfg.ini)へのLINE項目設定
LINE 項目により電話回線接続モードを設定できます。
電話回線接続モード LINE項目設定値 動作説明
常時回線引込みモード OFF 又は 0 常に内部の給電回路側に引込み状態
回線選択引込みモード 1〜9、*、# 待機時はスルー状態であり、端末オフフック後の最初の選択信号がLINEで選択された信号と一致した時に内部の給電回路側に引き込む

PA01の接続例

PB01は、TEL側にモジュラジャック(RJ-11)コネクタがあります。
(LINEコネクタはありません) [外観図]
PB01には、転極機能が搭載されています。 
内部接続図(PB01)

転極機能が必要な場合

転極機能は、PBXに接続する場合に必要になる事があります。
転極信号はPBXへの終話通知(通話相手のオンクックによる切断処理)に使われます。
[転極の設定、説明]

丸B01とPBXの動作説明(着信/切断)

PB01をPBXと接続した環境での着信及び切断の動作について

「着信の動作」
ネットワークより着信要求があると PB01がPBXにリングの呼び出し信号を出します。PBXがオフフックすると 一定時間後(調整可能)に PB01よりDTMF信号で内線番号を送出します。(簡易DID機能利用した場合)
PB01はDTMF送出後音声パスを確立させますので以降のPBXが出力する音は 発信側の端末で聞くことができます。
受信側のPBXはPB01からDTMFで指定された内線電話の電話を呼び出します。発信側の端末では呼び出し音(話中の場合はビジートーン)が聞こえます。

「切断の動作」
その端末の側に誰もいなかった場合、発信側は諦めて受話器を置きます。
すると着信側のPB01は交換機にビジートーンを出します。
もし交換機がビジートーンの検出ができないとそのまま内線電話機を呼び続けてしまいます。
これを解決する方法が「終話時の転極機能」です。 PBXは転極パルスを受けると終話である事を検出して内線電話への呼び出し処理をやめます。

PB01利用例(ボタン電話装置、PBX