LdVnet
戻る  

LANdeVOICEの転極

  給電極性動作 PA01 PB01
 
  設定パラメータ
一部のPBXやFAX機には 極性を監視する端末があります。これらの機器は極性を監視することにより通話の開始(課金期間の計測)や終話を検知することができるものです。
PB01はこれらの端末を利用するためにPA01のPSTN切り替えリレーを無くし「常時回線引き込みモード」のみの仕様としその代わりに給電極性を反転できる転極リレーを持たせています。 本資料では PA01/PB01の給電極性について説明します。最初にPA01の給電極性について説明し、次にPB01について説明します。PB01の場合、極性制御を「する/しない」などの設定が可能になっておりそのパラメータの設定方法も紹介します。PB01の給電電圧や給電電流はPA01と同じで24V給電、最大28mAとなっています。

PA01の給電極性動作

PA01の発信および着信の給電極性について

PA01の発信時の給電極性
 
動作発信時にはオフフックから通話中を含めオンフックまで転極しません。

PA01の発信時の給電極性動作

PA01の着信時の給電極性動作
 着信時には給電極性を転極してから呼び出し信号(IR信号)を送出します。
PA01の着信時の給電極性動作

注)PA01の「回線選択引き込みモード」では回線を引き込んだりLINE側にスルーに切り替えることにより極性が反転してしまうことがあります。
一部のPBXやFAX機では この極性を監視しているものがあり、「回線選択引き込みモード」を利用する場合には
配線工事の極性に注意する必要があります。一般の電話機などでは通常極性を監視していないので工事時に極性をあわせなくても問題になることはありません

PB01の給電極性動作

PB01には転極機能があります。転極を行うかどうかについても設定可能になっています。
PB01の発信時の給電極性動作
発信時には通話開始からどちらかがON HOOKするまでの期間転極させることができます。
設定によってはこの期間転極をさせないこともできます(netcnfg.iniの"RVS_CON OFF" )。
この転極は課金のために使われるもので着信時には通話時に転極しません。
PB01の発信時の給電極性動作

PB01の着信時の給電極性動作
着信時には呼び出し信号を発生している期間はPA01と同様転極します。さらに通話中に相手が先にON HOOKして終話した場合には一定期間転極パルスを出力させることができます。この転極パルスは出させないように設定することもできます(netcnfg.iniの"RVS_BT OFF")。転極パルス発生後にビジートーンが端末に出力されます。
PB01の着信時の給電極性動作

  転極機能を設定するには、以下のパラメータを変更して下さい。

  ●転極の有無設定(この設定は、netcnfg.ini で行います)

発信時には通話開始からどちらかがON HOOKするまでの期間転極させることができます。設定によってはこの期間転極をさせないこともできます(netcnfg.iniの"RVS_CON OFF" )。この転極は課金のために使われるもので着信時には通話時に転極しません。
項目 パラメータ 動作説明
RVS_BT ON 終話時に転極パルスを出します。
パルス幅はデフォルトで 750mSecで変更可能です。
OFF 終話時に転極パルスを出しません。
RVS_CON ON 発信側で通話中に転極します。
発信時の終話時に転極パルスは出ません。
OFF 発信側で通話中に転極しません。発信時の終話時にRVS_BT で転極パルスが 出るかでないかが決まります。

●終話時の転極パルス幅(この設定は、syscnfg.ini で行います)
終話時転極パルス幅はデフォルトで750mSecです。 単位はミリ秒です。
例えば500mSecのパルス幅にするときには syscnfg.ini ファイルに下記のパラメータを追加します。
設 定 例 動作説明
RVS_PW 500 終話時転極パルス幅を 500mSecに設定する。
(netcnfg.iniの"RVS_BT ON"の時のみ有効)
終話転極パルスイメージ

備 考 :
PB01でnetcnfg.ini の設定で下記のような組み合わせにした場合には、発信時にも着信時にも通話中に相手から先にON HOOKすると転極パルスが発生します。
 RVS_CON OFF
 RVS_BT ON