PA01モデルを使用して一般家庭や個人事務所などボタン電話装置やPBXを利用されてない方の接続方式です。
回線選択引込みモードを利用する場合、電話機からは普段一般公衆網を使うようにスルー状態にしておきます。発信するときは発信者の選択によってIPネットワーク回線経由で電話を掛けます。
LANdeVOICEは電話番号を監視してIPネットワーク経由か一般回線経由での通信か自動選択します。


[発信動作]

発信の為にオフフックすると公衆回線網からのダイヤルトーンが聞こえます。回線選択引込みモードを利用する場合は公衆回線網への発信になります。
IPネットワークを選択(0や9を選択)した場合、内部に引込んだ場合には続いて送られてくる選択信号と内部の電話番号テーブル(phone.ini)を比較しネットワーク経由での発信処理を行います。
netcnfg.ini の LCR 項目がONに設定されている場合には前項で引込まなかった場合でも公衆網への発信先電話番号とLANdeVOICEアダプタの内部の電話番号テーブル(phone.ini)を比較し、一致したらその時点でLANdeVOICEの給電回路に引込みネットワーク経由で発信します。 この場合一般公衆網側は端末が切り離されますのでオンフックされた状態になります。

LINE側に直接NTT回線が接続されてますとNTT側でも発信されてしまい一瞬相手の電話機が鳴ってしまうことがあります。この機能は桁間タイムアウトで発信処理を開始するターミナルアダプタなどと接続している場合のみご利用ください。


[着信動作]

一般公衆網側(LANdeVOICEのLINE側)から着信(RING信号)が来た場合にはLANdeVOICEはその通話が完了するまで待機します。(この間にネットワークから着信要求が来てもビジーステータスで応答し着信を拒否します。)待機状態でネットワークより着信要求が来た場合にはTEL側をLANdeVOICE内部のリング発生回路に接続し端末のベルを鳴らします。後は普通の電話とおなじようにオフフックして着信し通話を開始します。


詳細図 

  ※ 上記の発着信以外の場合には、アダプタが一般公衆網を選択して通信します。

PB01を使用して、最も一般的で使い易い利用方法です。
(小規模企業向けのお勧めの接続方式)
発着信の操作方法の詳細説明
ボタン電話装置との接続の詳細説明

  マルPBX接続しての利用例

PB01やOD01を使用した、オフィスで利用する場合にはTEL側コネクタにPBXのアナログ回線I/Fと接続(OD01の場合、4W+E&MのI/F接続)し、常時回線引込みモードで利用します。このような接続形態により任意の内線端末がIPネットワーク経由で電話を発着信することができます。

[発信動作]
端末からの最初の選択信号が"0"の場合にはPBXが公衆網を選び、"9"ならばLANdeVOICEに接続された外線を選ぶようにPBXを設定して利用します。IPネットワーク経由で発信する手順は下記のようになります。
1."9"発信でアダプタに接続する様にPBXを設定します。
2."9"発信でアダプタからのダイヤルトーンが聞こえたら登録された短縮番号をダイヤル。
3.LANdeVOICEは内部テーブルにより、IPアドレスに変換して発信します。


[着信動作]

ネットワークから着信要求が来た場合、回線が未使用状態ならば着信処理を開始します。PBXに対し呼び出し信号(RING)を発生させネットワーク経由で着信があったことをPBXに伝えます。
PBXはこのRINGを受けてどの内線端末に着信させるかはPBXの設定によります。
ネットワーク経由で任意の内線端末に着信させるための仕掛けとしてLANdeVOICEは「簡易DID機能」を持ってます。この「簡易DID機能」とはPBXへRINGを発生させPBXがオフフックした後に内線番号のDTMF信号をPBXに送る機能です。PBX側は着信後内線番号を受信できる機能が必要になります。


詳細図