LdVnet HPトップへ
戻る  

電話番号登録情報ファイルの説明

「phone.ini」

このページでは、ファイルの説明、ファイルのサンプル、電話番号の記述方法について説明しています。

1.ファイルの説明

「phone.ini」は、電話番号登録ファイルです。「phone.ini」は、ユーザーがダイヤルする電話番号と接続先IPアドレスを対応させるテーブル情報を記述したファイルです。CallサーバーやProxyサーバー、DID接続されたPBXへの呼処理が可能になるための簡単なダイヤル編集機能があります。「phone.ini」は、テキストエディタでテキストファイルとして作成してLANdeVOICEにダウンロードします。

2.ファイルのサンプル

 phone.ini

*##       SYSTEM
*00       LINE
!電話番号   !接続先IPアドレス  ! コメント
*200       192.168.1.10    ! Office1
*210       192.168.1.11    ! Office2
[033???]/    192.168.1.12    ! Office3
0354987???   192.168.1.13    ! Head Office Line #1
0354987???   192.168.1.14    ! Head Office Line #2
0354987???   192.168.1.15    ! Head Office Line #3

3.ファイルの記述方法

 3.1 基本的なphone.iniの記述方法
サンプルファイルの上部に記述されている「*##  SYSTEM」はLANdeVOICEに接続された電話機から基本ネットワーク情報を設定するモードへ切り替えるPB信号です。
また「*00  LINE」は、リレーを外部電話機がLINE側にスルーになるように切り替える為のPB信号です。

 3.2 電話番号に関する記述

通常は短縮電話番号や覚えやすい電話番号で記述します。
簡易DID機能を持ったLANdeVOICEへ発信する場合には相手PBXへ送出すべき番号へ変換するための機能があります。


  3.2.1 省 略
[ ]で囲まれた番号は ユーザからの電話番号との一致を比較する為に利用されますが、
着信側LANdeVOICEからダイヤルを送出する時(OD01や簡易DIDなど)には 省略さ
れます。
0354987411の場合
発信者が0354987411とダイヤルすると []で囲まれた部分が省略されて 7411を着信側LANdeVOICEより送出します。

  3.2.2追 加
< >で囲まれた部分は DID通知時に付加されます。 電話番号の一致を検索
する際には、追加番号の内容は無視されます。
<0>0354987411 の場合
発信者が 0354987411とダイヤルすると < >で囲まれた部分が追加されて、00354987411をDID通知します

  3.2.3 任意の1桁
は任意の番号として一致を比較します。
03549874??の場合
03549874XXの電話番号は総べて該当すると判断します。

  3.2.4 任意の桁
は以降の入力を総べて有効にします。
03の場合
03までの入力で該当と判断し、以降4秒のタイムアウトまで入力を受け入れます。 桁数の一致を判断しません。
#(デリミタ)を使うことによりタイムアウトを待たなくても発信させることが可能です。
(デリミタはパラメータでON/OFF可能)

  3.2.5 ポーズ追加 (3.2.2 追加 との併用)
簡易DID発信等を利用して、接続先のLANdeVOICEからPBXへ発信する
場合にダイヤルポーズを追加することが可能です。
ひとつで約1秒のダイヤルポーズを行います。
<0PP>0354987411の場合
0354987411とダイヤルすると、先頭に0PPを付加して接続先のLANdeVOICEへ通知します。
DID通知では0をダイヤルした後に2秒間ポーズし、残りの番号をダイヤルします。

上記の機能は複合させることも可能です。
[035498]/ 
035498で確定し、残りの入力をDID通知。
035498[7]<6>4??
03549874XXの下4桁を64XXに変更してDID通知。

 3.3 動作に関する記述(CP04を除くTAタイプの機種)
動作には制御コマンドと接続先LANdeVOICEのIPアドレス記述の2種類があります。

  3.3.1 システム制御コマンドの指定
システム制御コマンドには、下記のものがあります。
SYSTEM システム設定モード(電話機からネットワーク情報の設定を行なうモード)に入ります。 (PA01,PB01のみ有効)
LINE 回線の接続をアナログLINEへ切り替えます。(PA01のみ有効)


  3.3.2 接続先IPアドレスの指定
IPアドレスの記述は で区切られた形式で記述します。
1921681101でも #192#168#1#101でもどちらの表現でも構いません。(Ver 3.3.5以降)


 3.4 動作に関する記述(CP04のみ)
動作には制御コマンドはありません。
3.4.1 転送先IPアドレスとポート番号の指定
転送先のIPアドレスの記述の後にスペースやTABで区切り10進数で記述ます。
!短縮番号  !IPアドレス       !ポート番号
200      192.168.5.1         4445


  3.4.2 電話番号編集用の特殊指定
転送先IPアドレスとポート番号に自分自信を指定するとその行で指定された電話番号編集を
実行して接続先の検索を継続させます。03等の市外局番を省略させた状態で電話番号検索させる場合に有効です。
下記の場合には、0354987411も54987411も同じ検索結果になります。
ネットワークの世界では 127.0.0.1 は自分自身を示す特別なIPアドレスになっています。
[03]/          127.0.0.1                   4445
54987411   210.143.207.101      4445


  3.4.3 重複IPアドレスの指定
同一の電話番号で複数のIPアドレスを指定した場合には、転送先で着信可能な相手を選び出して呼び出しを行います。
通常は先に記述された接続先が優先されますがsyscnfg.iniファイルへ下記の宣言を追加すれば優先順番が自動的にシフトします。
CIRT    ON

  *電話番号の登録は100件までです。